以前は薬剤師をしていましたが、大学時代に最も興味を持って学んだ衛生学の知識を仕事に生かしたいと思うようになり、衛生監視職に就きました。特別区を選んだのは、数ある自治体のなかでも日本の中心で、区民や事業者と密接な繋がりを持ちながら公衆衛生に携わることができると考えたからです。公衆衛生は健康的な生活を送る上で欠かせないものであり、地域全体の健康を守る一助となる業務にやりがいを感じています。
環境衛生監視員として、衛生害虫の相談対応、公衆浴場やプールの水質検査、理容・美容・クリーニング業者の検査、特定建築物の衛生状況の検査など、多岐にわたる業務にあたっています。さらに、近年増えている民泊事業者からの届出受付・監視なども担当業務の一つです。民泊は、自治体によって営業できる地域や期間などが異なるため、区内で開業しようとしている事業者には、区の条例や要綱で定められたルールを遵守して営業してもらうよう説明に努めています。
法改正や技術の進歩に対応するため、向上心を持って知識の習得や事例研究に取り組んでいます。また、積極的に上司や先輩に助言を求め、独りよがりの考えにならないよう心がけています。