都内で生まれ育ち、大学生活を特別区内で過ごしました。大学卒業後、一度は都外の民間企業に就職し、化学系の製品開発に携わっていましたが、長く過ごしたなじみ深い地域で身近な人々の役に立つ仕事がしたいと思うようになり、特別区を志望しました。また、特別区の化学職は、本庁舎、清掃工場など23区全体に配属先があります。一つの区に限らず、より広いフィールドで活躍できることにも魅力を感じました。
ごみ焼却時に出る排ガス、排水、灰などを分析し、環境汚染物質が基準値以下に保たれているかを監視しています。分析は定期的に第三者機関へ委託していますが、気になることがあれば随時自主分析も行います。そのほか、委託業者の調査への立会い、排ガスなどから環境汚染物質を除去する薬品の管理、年間1,000人以上が訪れる工場見学の案内役も担当業務です。見学では、区民の皆さまとコミュニケーションを取り、ごみの減量や分別の大切さを伝えています。
数多くの設備が稼働している清掃工場の業務では、機械や電気など、化学以外の知識も求められます。不足している知識があれば、積極的に本を読み、先輩に話を聞いて補う努力を続けています。