江戸と日光を結ぶ日光道中の初宿である千住を中心に発展してきた足立区。現在の千住は、昔ながらの商店街や路地に、空き家をリノベーションした店舗やアートスポットが展開するなど、新旧が入り混じり、魅力が溢れるまちとなっています。

　また、千住地域以外のまちづくりも大きく動き出しました。令和3年度には江北エリアに区内初の大学病院が開院、花畑エリアでも区内6つ目の大学となる文教大学の新キャンパスが開学します。さらに、六町エリアでは区民参加型の民間交番「（仮称）六町駅前安全安心ステーション」がオープンするなど、当区の魅力向上をアピールする絶好の機会が到来しています。

　一方、「治安・学力・健康・貧困の連鎖」をボトルネック的課題と位置付け、その解消に向けて戦略的に施策を展開してきました。その結果、令和元年の刑法犯認知件数は戦後最少に。加えて、健康寿命の延伸や子どもの学力が右肩上がりとなるなど、その成果は数字の上からも明確です。

令和3年4月開学予定の文教大学東京あだちキャンパス。約1,600人の学生が通学します

真に、安全・安心な足立区を構築する

　令和元年に猛威を振るった台風の教訓を生かすため、避難所の開設・運営方法を見直すとともに、災害に強い公共施設の在り方も検討中です。また、新型コロナウイルス感染症もあいまって、さまざまな脅威から、いかに区民の生命・財産を守るか、自治体の真価が問われています。足立区の力の見せどころです。