検診・検査、相談対応などの感染症予防対策で
地域住民の健康を守ります。
北区 保健所保健予防課
主任
(平成28年度採用)
1年目:学校改築施設管理課施設管理係 → 3年目:学校改築施設管理課改築係 → 6年目:保健予防課 感染症係主任

01仕事内容

知識を積み重ねて向き合う、
感染症予防業務

北区保健所の感染症係で、具体的には、麻しん、風しん、HIV、梅毒などの感染症が区内で発生した際、保健師と情報を共有しながら感染者の情報を収集し、就業制限通知の発行、積極的疫学調査、接触者の特定と検査、東京都への報告などを行っています。
そのほか、区民祭りや感染症講演会などで、感染症対策に関する普及啓発をおこなっています。

感染者への対応に加え、HIV・梅毒検査や肝炎検査事業も担当しています。HIV・梅毒検査では、予約受付、受診票の作成、検査会場の準備、検査当日の受付業務、受診者の誘導などを行います。また、感染症の予防対策や区内の発生状況をまとめ、北区ホームページを通じて情報発信も行っています。

さらに、子どもの予防接種やインフルエンザの予防接種、乳幼児健診など、保健所が担う業務は私たちの生活に密接に関わるものが多くあります。そのため、仕事を通じて得た知識や情報を自身の生活に活かしながら、地域の皆様へ広く、積極的に発信していくことを目指しています。

02仕事のやりがい

子どもの笑顔に出会えた瞬間に
感じた喜び

入区3年目に所属していた学校改築施設管理課では、北区初となる小中一貫校の新設事業を担当していました。北区初の小中一貫校新築事業に取り組むにあたり、これまでにない取り組みに挑戦したいと考え、「こどもワークショップ」を企画しました。このワークショップは、新校舎の図書館に置く家具のデザインを北区内の小・中学生と共に考え、設計事務所に提案するという企画でした。
子どもたちが生き生きと楽しそうに作業をする姿や、笑顔でアイデアを出し合う様子が非常に印象的で、やりがいを深く感じました。この経験は、地域や子どもたちのために取り組む仕事の価値を強く実感する大きな機会となりました。

印象に残っている仕事

心に寄り添う大切さを学んだ入院調整

チームリーダーとして新型コロナウイルス患者の入院調整を担当していた際には、1日20人以上の入院調整に加え、100件以上のPCR検査の予約業務を行っていました。本来は患者や病院の状況を十分に確認したうえで慎重に進めるべき業務ですが、緊急性の高い案件がほとんどを占めていたため、「短い時間でミスなく、正確に」業務を遂行することが求められる日々でした。
そのような厳しい状況の中、ある患者が入院を断固拒否するという困難なケースに直面しました。限られた時間の中で、患者の入院に対する不安や心配事を予測・対処し、患者の気持ちに寄り添いながら真摯に話を聞いた結果、「こんなに自分のことを考えてくれる人がいるなら入院します」と言っていただき、無事に病院への搬送を完了することができました。この経験を通じて、状況を冷静に判断し、先を読んで迅速かつ的確に対応する能力を発揮できたと実感しました。患者が受け入れてくれた瞬間はホッとするとともに、自身の成長を深く感じた出来事でした。

02昇任のきっかけ

責任ある仕事を求めるチャレンジ精神

後輩の指導にやりがいを感じるようになったことや、責任のある仕事に挑戦したいという思いを抱いたことがきっかけで、主任選考に挑戦しました。選考対策を進める中で地方公務員法や地方自治法などの法律を学ぶうちに、自分の日々の業務がこうした法律に基づいていることに改めて気づきました。

MESSAGE

主任選考に向けた勉強を単なる暗記作業として捉えるのではなく、業務がどの法律に基づいているかを意識する習慣をつけることで、法律への理解が深まりました。この考える癖が、業務への興味をさらに高めるとともに、選考に向けた勉強を苦痛なものではなく、充実した学びの時間へと変えることができたのだと思います。