児童心理司として「愛の手帳」判定業務、心理検査、観察、治療に関する業務に携わっています。愛の手帳は知的障害者(児)の福祉の増進に資するために東京都が交付するもので、知的障害の判定基準となる区分が明示されているものです。心理の専門職と医師が知能検査等を用いて障がいの程度を確認します。また、子どもや保護者などの相談に応じて、面接や検査結果を用いた心理診断を行い、援助方針に従って子どもや保護者の心理ケアや助言をしています。
児童福祉司、医師、弁護士、警察OB、スーパーバイザーや児童相談支援専門員の方々とともにさまざまな視点からチームとして対応し、専門職として他機関のコンサルテーション機能も担っています。
子育てに対する悩みや不安、日々の子育てから感じる子どもの育てにくさや難しさ、きょうだいとの関係など、子どもの支援は家族全体の支援につながります。またその家庭だけではなく、幼稚園や保育園、学校などの所属機関といった、その子を取り巻く周囲の環境など、地域との関係も考慮した支援が必要です。そうした支援に幅広く取り組んでいます。